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2007年3月13日 (火)

悪夢はなぜ起きたのか スワン参戦記

Conv0001_16  勝利まで後数分。こちら側から見てレッズの右サイドに送られた新潟のロングパス。それを受けた新潟の選手がセンタリングを狙う。そのときなぜか、レッズの選手は誰もプレスをかけずゴール前に引いていく。それまでの試合中では見られなかったシーンだ。「危ない!」と思わず叫んだその瞬間、フリーの選手がゴールファー方向に上げたセンタリングが...。反対側のサイドで起きたことはよく見えなかったが、新潟ゴール裏の大歓声で何が起きたかはよく分かった。

 まだ、負けていない。と思って試合をサポし続けるが、すぐまずい展開になっていることが分かる。中盤のパスを防ぐことができず、あれあれよという間に左サイドから右サイド方向へ進入を許す。そこから方向を変え左サイド方向へパスが送られる。そして、今度は右サイド方向へのシュート。再び、新潟サポの大歓声。わずか数分で勝ち点2が消えていった。フクアリでの失点を思い起こさせる左右の振りからのシュートだった。

 わずかの望みをかけて「Pride of Urawa」を謳い続けるも、すぐに試合終了。呆然とするサポ。後で椅子を蹴る音がする。チクショーという叫びが聞こえる。「2点差の勝ち点3」があっけなく失われた瞬間。厳しい寒さの中、それでもお土産に勝ち点3をもって帰れると信じていた我々は一瞬のうちに奈落の底に突き落とされた。

 それまでの試合内容は、良くもなかったが悪くもなかった。ゼロックス杯での惨敗の後、リーグ戦開幕後も3~4試合は厳しいと覚悟した。それでも開幕戦、ACL戦と勝利をつかみ、内容も1歩1歩改善してきた。新潟戦も最後の数分を除けば、改善のワンステップを踏んだと感じた。しかも2点差で完封の勝ち点3のお土産げ。クルマでの帰りは雪で悩まされるとは思いながらも、来た甲斐がある試合になるはずだった。

Conv0002_13  前半、互角の戦い。どちらかというと攻め込まれていた。左右のサイドから攻め込まれる。とはいえ、入り込んだ相手をうまく押さえ込んでいた。攻め込まれるが、点を取られる臭いはしない。とはいえ、レッズも攻め込めていたわけでもない。左サイドに入った伸二は前に攻め込むというより引き気味。右サイドの暢久は相変わらずスペースに走り込まず、足下にパスを受けてはBKへバックパスする仕様。5バックのていたらく。新潟サポにブーイングを浴びる。

 サイドからの切り込みはなく、攻めは真正面から。華麗なパス回しを狙っているのか、テクニックは感じるが迫力や圧力は感じられない。というか真正面から行けばさすがに相手も詰めてくる。狭いスペースでの攻防戦。暁光がなければ点は取りにくい。

 それでもキレキレのポンテ、左右、そして真ん中と自由に動く永井はいい感じだ。再度からのチャンスメーカーというよりFWっぽくなってきた。なんとなく手詰まり感のあった前半だが、ポンテのCKがゴール前に吸い込まれゴール。反対側で起きたことだけに誰が入れたかか分からず、爆心地が始めたシトンコールでシトンのゴールを確信した(でも永井のヘッドでした。そして3試合連続の得点)。

 0-1で終わった前半。不満は残るが、相手に崩されることはなく、1点リード。新潟の攻めの稚拙さ故に不安はあまり感じなかった。ただ、左右サイドに進入される割に、こちらは左右からは進入できない。相馬や長谷部の縦へのドリブルがない。圧倒的な強さだけでないだけに、早めにもう1点が欲しい。と同時に雪が激しく降ったり、晴れたりという繰り返しが続く「猫の目天気」に気を取られていたのも事実。風が冷たく、屋根のあるゴール裏にも容赦なく雪は吹き込んでくる。

 後半。暢久は相変わらず前に行かない。背中に「6」を背負っている私はイライラする。右サイドに広大な空間が空いているのに足下にしかボールをもらいにいかない暢久。スペースに走り込み、そこへパスがわたるというシーンがほとんど見られない。

 それでも、後半は攻め込む時間が長くなり、ボールの支配率も高まる。ますます新潟に点を取られる気がしなくなる。そして、ポンテからの美しいスルーパスをシトンが受けてゴール。とはいえ、ゴール前ではボールを持ちすぎて、またつぶされるかと思ったものの、キーパーの動きを落ち着いて見て、タイミングを外すシュート。昨年の切れ味に戻ってはいないが、シトンらしいシュートが目の前で見られた。

 レッズの選手がシトンに集まり抱き合う。背中をたたく、頭をたたく。皆、シトンの復活を祝福している。シトンも嬉しそうだ。ACL戦でのあの出来事に他の選手がどう思っているのか、一抹の不安があったが、この喜び方をみて、いい感じのチームを感じた。十分ではないがまた一歩ステップアップしたかと思った試合。だが結末は予想外だった。

 オジェックが言うように勝てなかったこと以外は悪くないできだったかもしれない。シトン、永井、ポンテ、そして伸二の絡みは良くなっている。だが、相手を崩せず、縦への攻撃もできていない。まだ過渡期だ。

 後半40分過ぎ、レッズは明らかに残り時間を意識し始めていた。攻め込むチャンスはあるもののゴリ押しはしない。厳しい天候(何度雪に降られたか)、冷たい風、水曜の試合からの連戦。確かに厳しかったかもしれない。それでもチャンスが生まれる。だが、真正面のシュートチャンスに永井(だったと思う)はシュートをせず横パスをしてチャンスに勝負にでない。それならそうで徹底して護りきる体制をとるかと思、三都主のようにゴールサイドでボールをキープしたり、倒れ込んでもいい。でもそれはなく、攻めもせず、護りもせず最後の攻撃を新潟に許す。そして...。

 オジェックが選手交代をしなかったことを批判する声もあるが、あの時間まで2点差、新潟の攻撃もしょぼい中、選手交代は難しかったろう。もちろん1点取られた後の動揺を抑えるために、時間かせぎのために選手を交代してもよかった。「浮き足立つ」という言葉を典型的に感じた時間帯だった。だが、押せ押せの新潟をかわすことはできなかった。そのとき誰もアップしていなかった。

 新潟戦、甲府戦でさらに調子を上げて、シドニー戦に臨むのが理想だった。シドニーがアウェイで上海申花に勝っているだけに、アウェイのシドニーで勝ち点を取ることの意味は大きい。調子は上がりつつあるが、精神的に今回の引き分けは微妙な影響を与えそうだ。あとは甲府戦で圧倒的な形で勝つことだ。新潟戦のことを反省してもいいが引きずってはいけない。頼むぜレッズ。

(新潟2-2レッズ 東北電力スワン 南アウェイゴール裏17列144、東城 穣 、40,524人、曇り時々雪時々晴、午後4時)

Conv0003_13 P.S. 試合後、スタジアムをでて歩いていると、新潟サポのおばさんが我々に向けて「こんなにたくさん埼玉から来てくれたのに、悪かったわねー。それにしてもチャンピオンに勝つなんて新潟は強いよねー。ホームだもん、負けられないよねー。ああ、違うか、引き分けか。でも勝ちに等しい引き分けよねー」と、我々にわざとらしく挑発してくる。同行の某女史はそれに誉め殺しで応えていたが、私は危うく挑発に乗りそうだった。悔しいぜ。うちのホームで見てろ。秋のホームではお前ら降格させてやる!(には早すぎるが...。)

個人メモ:煮込み400円、杭州飯店700+750?、レッドブルエナジードリンク275、味付け玉子210、アシポカシート348

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