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2015年8月15日 (土)

【参拝記】式内諸鑵神社(愛知県犬山市)

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 名古屋戦敗戦の翌日。傷心を振り払うようにして起床。天気は快晴。なのは良いですが、この日も酷く暑くなりそうな予感がたっぷり。

 昨日に引き続き名鉄に乗って、尾張二ノ宮大縣(おおあがた)神社に向かう。犬山線でいったん犬山まで北上、列車を乗り換えて小牧線を南下し、楽田駅で降ります。11時に到着。

 大懸神社までは2キロ弱の道のり。大した距離ではないのですが、陽射しが強すぎる。歩いてしばらくすると道の左手に鳥居が。そしてその奥の彼方にこんもりとした杜が見えます。石標には「式内諸鑵神社」とあります。ただ、読めないw小さな神社のようですが式内社ではあるようです(式内社:延喜式が成立した10世紀初頭に朝廷から官社として認識されていた神社)。

 たださえ暑いのにここで寄り道をする余裕はあまりないのですが、ついふらふらと吸い込まれるように遠くに見える神社へ歩き始めました。

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 長い参道(と言ってもただの一般道ですが)を数百メートル進むと、ようやく神社前に。神社はこんもりとした杜の中にあり、中に入るとひんやり涼しい。奥には素朴で小さな拝殿が見える。拝殿の前の広場では小学生がサッカーボールで遊んでいました。拝殿は小さいながら比較的最近建てなおした感じ。

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 ネットで調べてみると「諸鑵」は「もろくわ」と読むようです。祭神は建御名方命です。国譲りの際、出雲から諏訪に逃げたあの人物。であれば、なぜ諏訪神社という名前でないのか。「もろくわ」とはなにか。

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 奈良県御所市にある高鴨神社に阿遅鋤高日子根(アジスキタカヒコネ)という祭神が祀られていますが、この「スキ」は鉄器を意味するため、製鉄との関係も想像されます。一方、スキということで農業神というみたてもあります。

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  「クワ」も同様の意味なんでしょうか。ちなみに福島県の棚倉町にある都都古別(ツツコワケ)神社にも阿遅鋤高日子根が祀られていますが、こちらでは開拓神として認識されています。ただ、倭建命が東征した際、神である阿遅鋤高日子根が鉾を授け、苦戦していた倭建命を救ったという話も残っています。鉄器は農業にも戦いにも大きな影響を与えたのですから農業神と戦いの神の両方の性格があったのかもしれません。

 そうなると建御名方命と諸鑵の関係が分かりません。時代が下って諏訪神社は武人からの崇拝が高く、単にそうした経緯で勧請されることが多いのですが、式内社である以上、そういう関係でもなさそうだし。それとも鉄⇒鉄の武器⇒武人⇒建御名方なんでしょうか。考え過ぎかw

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 ちなみにこの神社、大縣神社の祭「於祖々祭(おそそ祭)」の際、ここから祭の隊列が大縣神社に向かうようです。この祭のシンボルは女陰。一方、大縣神社の摂社、姫の宮神社の祭神玉姫が主祭神になっている田縣神社(愛知県小牧市、楽田駅の隣駅のそばにあります)の「豊年祭」は男根がシンボル。この祭りのこの写真凄いです。

 諸鑵神社とこの祭の関係がいつ、どういう理由で発生したのかも気になります。単に隊列の出発場所としてちょうどよい位置にあっただけなのかもしれませんが。

 ちなみに玉姫命は大縣神社の祭神、大縣大神の子孫である大荒田命の娘で、熱田神宮に祀られている尾張氏の当主建稲種命に嫁いでいます。建稲種命が倭建命の東征で従軍死したため、実家の屋敷のあった田縣神社の地にもどったという話が伝わっています。

 で、結局、謎は謎のまま、炎天下の道を大縣神社に向けとぼとぼと歩くことになりました。

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